著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

20日のビットコイン(BTC)対円相場は、19,934円(1.61%)高の1,257,508円と4日続伸。イーサリアム(ETH:2.33%安)やビットコインキャッシュ(BCC:3.52%安)といった通常は相関関係の強い主要アルトコインが弱含む中、この日のBTCは独歩高となり、相場は先週からのレンジ上放れに成功し(第2図)、9月初旬にETH反動安とBCC分裂危機の顕在化で暴落する前の水準を奪回した。一方、XRP、ETH、BCC、LTCの対円は、足元、9月の下落から半値戻し水準も回復できていない。

東京時間のこの日の相場は、概ね123万円台後半で底堅く推移。欧州時間に入りドルが下げ足を速めると、BTCは上値模索に転じ125万円台に乗せた。その後、バイナンスがアクセス障害を発表すると上げ幅を消化する場面もみられたが、間も無く復旧がアナウンスされ復調。NY時間には対ドルで9月1日ぶりに12,000ドル台(≒126.5万円)に乗せた。足元では目標達成間から、若干、利食い売りに押され、125万円台後半で推移している。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

 第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。