著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

26日のビットコイン(BTC)対円相場は158,517円(8.14%)安の大幅安となり、終値は1,789,039円と今月17日以来の水準まで一気に沈んだ。

前日NY時間の相場は2018年1月8日ぶりに200万円にタッチしたが、その後は利益確定が入り失速し始めると、昨日未明から海外主要取引所へのBTC送金が急増したことが大口の利食いを想起させたことに加え、米コインベース最高経営責任者(CEO)のブライアン・アームストロング氏がツイッターで、ムニューシン米財務長官が個人が管理する暗号資産(仮想通貨)ウォレットの個人情報を交換業者に特定させる規制を検討している可能性を指摘したことが弱材料となり、昨日の相場は東京時間から安値を広げる展開。相場は10月から調整という調整を経ずに上昇し続け、対ドルで過去最高値目前だったということでロングポジションが相応に溜まっており、こうしたポジションの巻き戻しが相場急落に拍車を掛け、BTCは一時247,556円(12.71%)値下がりした。

BTC以外のアルトコインも連れ安となり、XRP、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH・BCC)はそれぞれ一時、15.25%、15.09%、21.36%、12.54%急落した。

一方、昨日は米国が感謝祭で祝日だったこともあってか、普段は相場に流れの出やすいNY市場時間は下げ足を緩め、170万円で相場は下げ止まり、足元やや反発している。対ドルでの終値は、2018年1月高値(17,174ドル)を僅かに下回る17,170ドルとなった。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

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