著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(9日〜16日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足は、前週比1,242,529円(19.58%)安の5,104,471円と、2月第4週ぶりに週間で100万円を超える下げ幅を記録し急落。前週まで6週続伸したイーサリアムのイーサ(ETH)も、週足で33,054円(7.73%)安い934,595円と節目の40万円を割り込んだ。

先週のビットコイン相場は、米株の下落に連動する形で週明けから上値の重い展開を繰り広げ、心理的節目の600万円の下抜けを試した。週央にかけては、アルトコイン高に助けられ630万円台を回復するも、市場予想を大きく上回った米消費者物価指数(CPI)の結果を受け米株がさらに安値を広げると、ビットコインも連れ安となり、13日早朝のテスラのビットコイン決済受付停止の発表が600万円割れの決定打となった格好だ。

その後は、米株が下げ止まったことやハッシュレート回復による採掘難易度の大幅上方調整を受けて500万円台前半で下げ止まるも、テスラが保有するビットコインを次の決算報告までに売るまたは売ったことを示唆するイーロン・マスクCEOのツイートを受けて今朝方、ビットコインはおよそ2ヶ月半ぶりに節目の500万円を一時的に割り込んだ。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
 

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