著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
25日のビットコイン(BTC)対円相場は99,806円(1.75%)安の5,616,000円と二日続落。
東京市場のこの日の相場は、前日NY市場の下落から下げ一服の様相で、570万円台で揉み合いに終始するも、相場が中期的な上昇トレンドラインを割り込んだこともあり(第2図内黒線)、ボラティリティ(変動率)の高くなりやすい欧州時間に入ると580万円から戻り売りが入り、対ドルで心理的節目の50,000ドル(≒546万円)付近まで安値を広げた。しかし、その後は強気な米国の経済指標を受けて下げ止まり、株価の反発や、米政府系ファンドがビットコイン購入検討に動いているとニューヨーク・デジタル・インベストメントの代表が明かし、ビットコイン相場は反発。また、「2024年まで政策金利を引き上げる条件は達成されないだろう」というエバンズ・シカゴ地区連銀総裁の発言も後押しとなり、相場は570万円台に戻した。
一方、NY引け後からは再び戻り売りに押され、相場は足元560万円台前半で推移している。
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成