著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

22日のビットコイン(BTC)対円相場は342,066円(5.47%)安の5,914,034円。相場は節目の600万円を割り込み、対ドルでは55,000ドルの維持に失敗した。

この日の相場は欧州市場まで底堅い推移となり、東京時間では1時間足の200本移動平均線を目指し620万円台で揉み合う展開。欧州時間には、ツイッター上で米国でのXRP再上場を推進する、「#RelistXRP」がXRP相場を押し上げ、XRPの対円相場は1ヶ月ぶりに65円の高値を付けた(米証券取引委員会(SEC)が昨年12月にリップル社を提訴したことで、同国ではXRPの取引を停止する動きがあった)。BTCもこれに連れ高となり、対ドルで2月高値水準となる635万円にタッチした。

一方、その後は戻り売りが入り相場は反落。NY市場には、「(ビットコインは)ボラティリティ(変動率)の高さから価値の保存手段としてそれほど有用でなく、何にも担保されておらず、どちらかと言えば投機的な資産だ」というパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、620万円を割り込んだ。

ボラティリティの上昇しやすいNY引け後にも売りは続き、相場は600万円をも割り込んだが、13日と14日の高値を基点とする下降トレンドラインで押し目買いが入り、足元、592万円周辺で推移している(第2図内紫線)。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり