著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

6月1日のビットコイン(BTC)対円相場は67,481円(1.65%)安と反落したものの、終値は4,025,999円と心理的節目の400万円を維持した。

昨日のビットコイン相場は朝方から2段上げを試す展開で、1時間足の200本移動平均線での短期保ち合いから一時的に上放れとなり415万円にタッチするも、日経平均株価の下落が相場の重石となり上に往って来いを演じた。東京時間は同200本移動平均線を挟み込み方向感に欠ける展開となるも、欧州序盤でのユーロ安によるドルインデックスの急反発を受けて、ビットコインは400万円を割り込んだ。米時間には、コインベースの暗号資産(仮想通貨)デビットカードがアップルペイとグーグルペイで利用可能になったことや、3連休明けの米株式市場が寄り付きで上昇したことを受け410万円まで反発したが、その後発表されたISM製造業景況指数で雇用指数の伸びが鈍化(4月:55.1→5月:50.9)したことが意識されたか相場は反落し、引けにかけては390万円台での推移となった。ただ、今朝方にコインベースの機関投資家向けプラットフォームのコインベースプロがドージコイン (DOGE)の上場を発表すると、ビットコインはDOGEの上昇に連れ高となり400万円を回復している。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。