著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
2日のビットコイン(BTC)対円相場は12,499円安(- 1.26%)の980,401円。1日の米指標改善を受けた株高に連れて99.9万円まで浮上した前日の相場だったが、この日公表されたFOMC議事要旨でイールカーブコントロール(YCC)の効用について米連邦準備制度委員会(FRB)が懐疑的な姿勢を示したことがわかると上値は抑えられた。2日の相場はアジア時間に前日の上げ幅を縮小。この日発表の雇用統計が市場の予想を上回り米指数先物が上昇すると瞬発的に連れ高になる場面もあったが、リスク回避姿勢後退が示唆されたこともあってか、すかさず反落し、対ドルでは節目の9000ドルを一時割り込んだ。一方、9000ドル水準では押し目買いが入り、NY時間終盤にかけては徐々に値を戻した。