著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(19日〜25日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比416,766円(11.93%)高の3,911,523円と反発し、直近2週間の下げ幅を奪回。チャート上では、320万円の最終防衛ラインを死守し、5月から続くレンジ相場の中盤まで値を戻した。

米国におけるステーブルコイン規制強化の思惑や、BlockFiに対する規制のメスが入ったことで、先週のビットコインは320万円割れを試す展開から始まったが、週央からはビットコインに焦点を置いたカンファレンス、「The ₿ Word」への期待感から反発を開始し、同イベントにてイーロン・マスク氏が、テスラが保有するビットコインを売却していないと名言した上、Space Xもビットコインを保有し、自身はイーサ(ETH)も保有していると明かしたことが好感され、相場は350万円を回復。

その後も、欧州中央銀行(ECB)の政策緩和維持の決定や、株高、さらにアマゾンがビットコイン決済受け入れを計画しているとの内部情報を追い風にビットコインは上値を伸ばし、相場は21日から25日まで5日連騰し、3週間ぶりに終値で390万円台に乗せた。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。