著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
7月第3週のビットコイン(BTC)対円相場の終値は8130円(0.82%)安の987,275円と小幅反落。ボラティリティーの低下が手控えムードを誘う中、先週の相場も狭いレンジで動意に欠ける展開が続いた。BTCのボリンジャーバンドウィズは0.04、10日物ヒストリカルボラティリティー(HV)は10%を割り込み、相場のボラは年に一度に有るか無いかの低水準にまで落ち込んだ(第2図)。16日朝方にはツイッターへのハッキングでビットコイン詐欺が広がり、海外暗号資産(仮想通貨)関連アカウントも影響を受けたことが発覚。BTCには一時的に売材料となったが、相場は節目の9,000ドル(≒97万円)で反発し週末にかけては9,200ドル(≒98.5万円)をトライし、週足終値は同水準をわずかに上回った。
(第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成)
(第2図:BTC対円、ボリンジャーバンドウィズ、10日・30日物ヒストリカルボラティリティーチャート 出所:bitbank.ccより作成)