著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

7月第2週(6日〜12日)のビットコイン(BTC)対円相場は前週比15,912円高(+ 1.62%)の995,405円と5週ぶりに反発したが、週間の値幅は2週連続で4万円を下回り引き続き動意にかける展開が続いている。中国での実用化が進んだチェーンリンクのLINKや、人気SNSのTikTokの動画で注目を集めたドージコイン(DOGE)がアルトコイン市場に買い手を呼び戻したが、BTCは今ひとつ流れについていけず、先週の暗号資産(仮想通貨)市場はアルトコインシーズン開始の様相を呈した。これにより、BTCの市場占有率は61.35%と2月中旬以来の水準まで低下(第8表)。30日物ヒストリカルボラティリティー(HV)は「クリプトの冬」と称された2019年第一四半期の水準まで落ち込み、手控えムード打開とはなっていない(第1図)。

(第8表:BTC,ETH,XRP,BCC(BCH),USDT市場占有率 当日9時時点のデータ ※前営業日比 出所:CoinGecko.comより作成)

(第1図:BTC/JPY日足、10日、30日物ヒストリカルボラティリティーチャート 出所:bitbank.ccより作成)

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。