著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(1日〜7日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比644,110円(18.64%)高の4,100,000円と大幅に上昇し、心理的節目の400万円を回復した。先週はイーサリアム(ETH)、カルダノ(ADA)、バイナンスコイン(BNB)といった主要アルトコインが対ドルで史上最高値を更新するなど、市場全体でムードの改善が確認された。

先週は、VISAとPayPalの暗号資産(仮想通貨)事業拡大と言った材料や、7日にシカゴ・マーケンタイル取引所(CME)で開始されたETH先物取引を意識したETH相場の上昇がBTC相場の支えとなり、週央には1月8日高値と同月29日高値を結んだトレンドラインにタッチ(第2図)。その後もADP雇用統計や米失業保険新規申請件数の改善を受けたリスクオンムードが追い風となり同トレンドラインの上抜けに成功すると、6日の相場は対ドルで41,000ドル(≒430万円)まで上値を伸ばした。

足元では目標達成感に加え、上述のCMEでのETH先物取引開始を受けた事実売りが入り、相場はやや上値を重くしている。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。