著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(8日〜14日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比1,015,015円(24.76%)高の5,115,015円と大幅上伸し、節目の510万円を突破。対ドルでは14日、大台の50,000ドルに近づき49,700ドルの高値を記録した。

先週は、米電気自動車(EV)メーカーテスラのBTC購入公表が市場を席巻し、BTC相場は420万円周辺から一段高となり9日には初めて500万円に乗せた。その後は、アルトコイン高の反動や低調だった米国の消費者物価指数を受けて押されるも、対ドルで節目44,000ドル(≒460万円)がサポートとなり、マスターカードの暗号資産(仮想通貨)決済サービスの年内導入発表や、BNYメロンの仮想通貨資産管理(カストディ)年内開始の発表を受けて切り返した。週末には、短期レンジ上限と節目48,000ドルが重なる504万円周辺の水準が相場のレジスタンスとなるも(第2図)、モルガン・スタンレー・インベスト・マネジメントのカウンターポイント・グローバル部門がBTCを投資対象として検討しているとのブルームバーグの報道も後押しとなり、相場は510万円台に乗せた。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

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