著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
1日のビットコイン(BTC)対円相場は86,101円(4.21%)安の1,960,756円と反落。26日の急落後、安値拾いの買いが入り反発した相場は、前日(11月30日)にNY商品取引所のドルインデックスが3ヶ月ぶりの安値を割り込む中、上昇に拍車がかかり全値戻しに成功し206万円にタッチ。ビットスタンプなど一部海外取引所のBTC対ドル相場は過去最高値(ATH)をわずかに更新していた。
昨日の東京時間の相場は、205万円を背に揉み合いに終始。前日のNY時間から海外主要取引所へ大量の暗号資産(仮想通貨)送金が続いていたが、変動率の落ち着きやすい東京時間には目立った利食いも入らず模様眺めの様相を呈した。欧州時間に入ると安心感からか買いが入り、相場は前日の年初来高値を1万円ほど更新。このタイミングで米コインベースのBTC対ドル相場もATHを24ドルほど上回ったが、その直後にはこれを待ち受けていたかのように売り込まれ、NY時間に入るまでに相場は17万円ほど急反落し、一時は前日の上げ幅をほぼ掻き消した。
その後の相場はドル安株高の流れで反発するも、節目の19,500ドル水準(≒203.4万円)で戻り売りが入り折り返すと、残りのNY時間は利食い売り優勢で上値の重い展開に終始した。
第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成