著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

8月第5週(24日〜30日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比2,363円(0.19%)円高の1,238,362円で小幅に反発した。先週のBTCはアルトコイン売りと金相場の乱高下に振り回される格好で一時は安値模索となるも、119万円(≒11,100ドル)がサポートとなり、28日からは徐々に戻す展開。27日のジャクソンホールでの米連邦準備制度理事会(FRB)の平均インフレ率目標導入発表後に上に往って来いを演じ、不安定な値動きとなったBTC相場だったが、翌28日の安倍首相の辞任意向表明を切っ掛けにドル安円高が進行したことに加え、ジャクソンホールでのFRBの発表を消化する形でドルが広範に売られたことが、週後半のBTC相場の支えとなった。また、マルタの取引所OKExが28日に複数DeFiトークンの上場を発表したことを受け、息切れ状態だったアルトコインの物色に風が吹き込まれ、週末はアルトコイン主導でBTCも確りとした値動きとなった。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

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