著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
8月第3週のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比30,391円(2.45%)高の1,269,827円と小確りで4週続伸。8月高値(1,286,952円)の更新に及ばなかったものの、日足では三角保ち合いの様相を呈している(第2図)。先週は11日の金先相場の急落に連れ安となり一時は119万円を割り込む場面もあったBTCだが、DeFi関連銘柄のチェーンリンク(LINK)やイーサリアム(ETH)相場の上昇が助けとなり、週央12日からは粘り強い推移で徐々に下げ幅を取り戻していった。週末15日には、米中通商合意の進捗検証を目的とした閣僚級会議が開催予定だったが、14日のNY時間にまさかの延期報道が出た。この協議の結果を受けた週末の値動きに注目していたが、BTCは結局ジリ上げに終始。結果的に11日の下げ幅は完全に奪回できたが、三角保ち合い上放れとはならなかった。
第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成
第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成