著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(9日〜15日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比297,994円(6.16%)高の5,132,826円と4週続伸し、13週間ぶりに終値で心理的節目の500万円に乗せた。

3日金曜日には、米上院で可決したインフラ法案に対し、下院議員から修正を求める声が挙がったことを切っ掛けに、相場は上値を伸ばし520万円台を回復。これにより相場は、史上最高値(705.5万円)と5月安値(330万円)を基点とするフィボナッチ・リトレースメント50%戻し(517.7万円、半値戻し水準)を日足終値で突破した。一方、週末はアルトターンの発生でBTCは上値が重くも底堅い展開となり、XRP、ビットコインキャッシュ(BCC)、ステラ(XLM)などが上値を伸ばす中、上述の半値戻し水準を維持できず一時は500万円割れもうかがう展開となった。しかし、200日移動平均線(495万円)周辺では押し目買いが入り反発。今朝方にシカゴマーケンタイル取引所(CME)のBTC先物取引が始まると、窓埋めをトライしに下げ幅の大半を奪回している。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。