著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

22日のビットコイン(BTC)対円相場は248,873円(4.27%)安の5,578,074円と続落し、3月26日からの上昇幅を掻き消した。一方、時価総額第2位のイーサリアム(ETH)は、一時12.08%上昇し史上最高値の285,693円を記録。その後は利食いで反動安となるも、この日は4,090円(1.60%)高の259,000円で終値を付けた。

東京時間のこの日のビットコイン相場は上下に触れながらも横ばいの推移。序盤には売りが入り584万円から570万円まで押すも、ドル建ての相場が18日安値の53,000ドルにタッチすると反発し、ダブルボトムを付けて元の水準まで戻した。その後は、イーサリアムの買いがライトコイン(LTC)やビットコインキャッシュ(BCH)にも回る中、ビットコインはジリ高となり、米時間序盤には600万円にタッチ。しかし、バイデン米大統領が富裕層に対するキャピタルゲイン税の2倍近くの引き上げを提案する見通しが伝わるとリスクオフムードが波及。史上最高値を更新したイーサリアム相場の強い反動もビットコイン相場の重石となり、ビットコインはダブルボトムのネックラインとなる水準まで戻ることなく、明朝から安値を広げる展開となった。ドル建ての相場は18日安値を一時割り込んだが、2月25日安値の50,300ドル付近で切り返し、足元では自律反発の様相で51,300ドルを奪回。ビットコイン対円は557万円周辺で推移している。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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