著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
先週(12日〜18日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、激しい値動きの中、前週比416,998円(6.33%)安の6,173,000円と3週ぶりに反落し、2週間ぶりの安値まで押した。
先週の暗号資産(仮想通貨)市場は、14日のコインベース上場を目掛け全面高の様相を呈し、ビットコインは同日に7,055,120円の史上最高値を付けた。一方、その後はコインベース上場で事実売りが入りビットコイン相場は失速。16日には新疆ウイグル自治区における停電が中華系マイナーのハッシュレート急落に寄与している可能性が浮上し、ビットコイン相場は下げ足を速め、650万円付近まで押した。このほか、先週は週後半にかけて、①米マサチューセッツ州の金融当局がロビンフッドのブローカー・ディーラーライセンス剥奪の思惑、②サブレディット「r/Wallstreetbets」での仮想通貨関連議論の禁止、③米財務省が仮想通貨経由の資金洗浄(マネーロンダリング)を巡って複数金融機関を告発するという旨のネット上のリーク情報が相場の重石となり、週末のビットコイン相場は対ドルで節目の60,000ドル(≒652万円)や2月高値の58,367ドル(≒635万円)を割り込み、一時580万円まで一気に売り込まれた。
足元のビットコインは、580万円から安値拾いの買いに支えられ、620万円周辺まで戻している。
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
第2図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成
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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。