27日のビットコイン(BTC)円は1310万1167円から取引が始まった。東京時間はジリ高に推移し1320万円まで戻すと、海外勢参入後に一時同水準を回復した。しかし、米経済指標の発表を控えその後は上げ幅を縮小すると、カナダやEUによるトランプ政権の相互関税への報復措置検討が嫌気され、米国時間序盤に1296万円まで急落を演じた。一方、四半期次の米GDPデフレーターやコアPCEといったインフレ指標が下方修正されたこともあって、売り一巡後には反発し下げ幅を奪回した。尤も、米国株相場の続落に加え、次期米SEC委員長候補の就任公聴会で投票が延期されたことで、その後は上げ渋る展開となり、終値はほぼ変わらずの1318万1765円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。