10日〜16日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比37万8000円(3.17%)高の1230万8000円と7週ぶりに反発した。

先週はトランプ関税による米国の景気後退懸念が燻りつつも、BTCは売り過熱感や米インフレ指標の伸び減速で底堅い推移が続いた。14日は、ロシアのプーチン大統領がウクライナの停戦合意に一定の支持を示したことも材料視され、相場は1190万円台から徐々に戻りを試すと、米国株相場の反発も支援となり、一時は1270万円近辺まで上昇した。

一方、ボラティリティの落ち着きやすい週末には1250万円台で小幅な揉み合いに転じると、16日には一部ミームコイン相場の下落に連れてBTCはやや弱含みに推移。ただ、シカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物が上窓を開けて今週の取引を始めると、相場は下げ止まり、足元では若干の買い戻しが入っている。

第1図:BTC対円チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。