12日のビットコイン(BTC)円は1230万6005円から取引が始まった。米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、東京時間のBTC円はやや軟化し1210万円まで水準を下げるも、海外勢参入後に買い戻され、下げ幅を奪回した。その後もジリ高に推移すると、米CPIの下振れを受けて1265万円近辺まで上昇した。ただ、米国に輸入される鉄鋼・アルミニウムに対する関税が発動される中、貿易摩擦懸念から寄り付きの米国株相場が下落し、BTCも連れ安となり一時は1200万円近辺まで下落した。尤も、CPIの下振れにより米国株相場が持ち直すと、BTCも段階的に水準を戻した。米国市場引け後もジリ高に推移し、終値は1244万円となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成
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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。