11日のビットコイン(BTC)円は1157万1988円から取引が始まった。米国の景気後退懸念が燻る中、前日には8万ドル水準となる1184万円を割った相場だったが、売り過熱感や米株先物に買い戻しが入ったことで、この日の東京時間は徐々に水準を戻し、欧州時間には8万ドル水準を回復し、1210万円周辺まで反発した。米国時間序盤には、トランプ米政権がカナダからの鉄鋼・アルミニウム製品に賦課する関税を明日から50%に引き上げると発表し、一時は1160万円近辺まで反落したが、JOLTs求人件数の改善もあり、1200万円まで水準を戻した。その後、加オンタリオ州が米国に輸出する電力価格引き上げを停止したことで、米国側もカナダに対する関税引き上げを撤廃。すると、BTCは1240万円近辺まで上昇し、終値は1230万6005円となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成
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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。