6日のビットコイン(BTC)円は1352万7992円から取引が始まった。貿易摩擦の軽減期待から東京時間は段階的に上昇し、今月3日から4日の急落のフィボナッチ78.6%戻し1385万円を僅かに上回った。一方、米景気後退への懸念が払拭されない中、海外時間に入ると米株先物が下げ足を速め、BTCも連れ安となり東京時間の上げ幅を吐き出した。米国時間には半値戻しの1321万円を割り込み、1300万円にワンタッチした。尤も、トランプ米大統領が米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)対象製品への関税適用を1カ月延期すると発表した他、FRBのウォラー理事が年内利下げ見通しを保持したことで、米国市場引け後のBTCは反発。終値は1336万2365円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。