4日のビットコイン(BTC)円は1292万0199円から取引が始まった。前日にトランプ米政権がカナダ、メキシコ、中国に対する関税賦課を発表したことで、この日のアジア市場にもリスクオフムードが波及し、BTCは東京時間に1240万円近辺まで一段安を演じた。その後は底堅い推移に転じるも、ドル円相場の下落が相場の重石となり、欧州時間からはジリ安に推移。一時は1210万円まで水準を下げた。一方、米国時間に入ると、ラトニック米商務長官が「トランプ大統領はカナダとメキシコに対する関税軽減を明日発表する可能性がある」と明らかにしたことで相場は持ち直し、1300万円を回復。終値は1309万5990円となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成
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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。