10日のビットコイン(BTC)円は1477万円から取引を開始。東京時間序盤には、98,000ドル水準となる1490万円近辺まで自律反発の様相で戻すも、失速の後に戻り売りが入り1450万円近辺まで下落した。しかし、海外勢参入後には強含みに推移し徐々に下げ幅を縮小。米国時間に差し掛かると再び1490万円を試した。一方、本日発表を控える11月の米消費者物価指数(CPI)への警戒感から米国時間序盤からは再度売り優勢となり、中盤にかけて1440万円周辺まで水準を下げた。ただ、これによりドル建てBTC価格が95,000ドル(≒1442.2万円)を割り込んだことで、終盤から引け後にかけては押し目買いが入り、終値にかけて下げ幅の殆どを奪回、1469.1万円でこの日の取引を終えた。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。