3日のビットコイン(BTC)円は1432.9万円から取引が始まった。東京時間は小動きに終始し、概ね1430万円から1440万円の間で推移した。欧州勢参入後には、直近で上昇していたアルトコインの反落に連れ安となり、1430万円を割り込むと、韓国の尹大統領の戒厳令宣布に伴う市場の混乱に巻き込まれ、1395万円まで急落を演じた。一方、韓国国会で戒厳令の解除要求決議案がすぐに可決されたことで、BTCは下げ幅を奪回。未明には米連邦準備理事会(FRB)のクグラー理事と米シカゴ連銀グールズビー総裁が追加利下げを示唆する発言をしたことで、BTCは底堅い推移に転じ、米国市場引け後には始値を僅かに上回り、1435.9万円でこの日の取引を終えた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成
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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。