26日のビットコイン(BTC)円は1438万円から取引を開始した。前日の急落の反動で、東京時間序盤の相場は戻りを試す展開となり、1470万円近辺まで水準を戻した。しかし、ドル建てで95,000ドルとなる同水準で失速すると、海外勢参入後には戻り売りが入り、1410万円周辺まで下落した。米国時間序盤に入ると、再び安値拾いの買いが入り反発したが、この日もコモディティ市場の下落につれる形で戻り売りが入り、一時は1400万円を割り込んだ。一方、注目されたFOMC議事要旨では、利下げペースについて会合参加者の意見が割れていたことが明らかとなったが、市場は織り込み済みで寧ろ12月の利下げ観測が若干高まり、BTCは下げ止まった。終値は1410万円だった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。