著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
21日〜27日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比55,627円(0.54%)高の10,387,048円とほぼ変わらずだったが、安値からは4.12%上昇し、下値の堅さを印象付けた。
先週のBTC円は週初から節目の1000万円をサポートに底堅い推移が続いた。週央を通過すると、テスラやエヌビディアの好決算を受けた米ハイテク株の上昇を味方に、BTCは1050万円を試す展開となったが、25日の米国時間にイスラエルがイランに対してミサイル攻撃を行ったことで売りが入り、上値追いに失敗した。
一方、相場は再び1000万円周辺まで押すもすかさず反発。週末には1020万円周辺まで戻し、小幅な揉み合いに転じた。すると、27日の米国時間には押し目買いの様相で相場は1030万円台を回復、今朝方にはイスラエルの対イラン攻撃が抑制的だったとの報道もあり、1040万円近辺まで戻している。
第1図:BTC対円チャート 出所:bitbank.ccより作成