著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

10日のビットコイン(BTC)円は905.8万円から取引を開始。前日の下げが一服し、東京時間のこの日の相場はジリ高に推移し、終盤には914万円周辺まで戻したが、9月の米消費者物価指数(CPI)を控え、欧州時間に入ると失速した。米CPIは前年比+2.4%と前月の+2.5%から減速したものの市場予想をやや上回った。また、米新規失業保険がおよそ3年ぶり高水準となりBTCは弱含みに推移すると、米アトランタ連銀ボスティック総裁が利下げを見送る可能性に言及し、米国時間中盤の相場は878.2万円まで水準を下げた。一方、米30年債入札で需要が堅調だったことで、その後の利回りの低下も支援となったからか、終盤から今朝方にかけてBTCは下げ幅を縮小。終値は898.7万円となった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら