著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
2日のビットコイン(BTC)円は877.6万円から取引が始まった。東京時間序盤は前日の下げから揺り戻しとなり、895万円近辺まで水準を上げたが、その後は小幅な揉み合いに転じた。米国時間序盤に発表されたADP雇用レポートが市場予想を上回ると、米債利回りが上昇した一方、労働市場の底堅さを好感して寄付きの米株が上昇、ドル円相場の上昇も追い風となり、BTC円は910万円周辺まで反発した。しかし、中東情勢への懸念と4日の米雇用統計を控え警戒感から戻り売りが入り、米国時間終盤にかけて上げ幅を吐き出した。終値にかけては、60,000ドル(≒881.4万円)水準周辺で買い戻しが入り、891万円で引けた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成