著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
10月1日のビットコイン(BTC)円は912万円から取引を開始。東京時間は前日の下げから一転して揺り戻しの展開となるも、海外勢参入後には928万円で失速した。米国時間の序盤には、イランがイスラエルに対する報復として約200発のミサイルを放ったと報じられ、BTCは900万円周辺まで急落。広範な市場でリスクオフムードが広がる中、BTCはその後も下値を模索する展開となり、米国時間終盤には一時870万円を割り込んだ。一方、これによりドル建てBTC相場が心理的節目の60,000ドル(≒863万円)近辺まで下落すると、その後は下げ渋りに転じ、終値は877.8万円となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成