著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
9月30日のビットコイン(BTC)円は937.9万円から売り優勢で取引が始まり、東京時間序盤には920万円周辺まで水準を下げた。昨日は石破氏が自民党総裁に就任したことによる「石破ショック」で日経平均株価が急落し、BTCもつれて安くなった格好だ。欧州時間に入るとBTCは金(ゴールド)の下落に連れ安となり910万円周辺まで下落したが、米時間には下げ渋りに転じた。しかし、パウエルFRB議長が景気の上振れリスクについて言及すると、11月FOMCでの大幅利下げ観測が後退し、BTCはその後も上値の重い展開が続いた。米市場終盤にかけては920万円近辺まで戻すも、終値にかけて再びジリ安に推移し、912万円で引けた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成