著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
12日のビットコイン(BTC)対円は819.6万円から買い優勢で取引を始め、東京時間の序盤に58,000ドル水準となる826.4万円を上抜けた。一方、買い一巡後に相場は835万円周辺で上げ渋ると、米時間序盤には上下に振れる展開となった。この日発表された8月の米卸売物価指数(PPI)は前年比で市場予想を下回ったものの、WSJが来週のFOMCでFRBが50bp利下げを決定する可能性が残っていると報じ、売り買いが錯綜した格好だ。その後、前日からの米ハイテク株の上昇につられる格好で相場は戻し、米市場終盤のBTC円は830万円を回復したが、市場がFRBによる大幅利下げを織り込んだことでドル円相場が下落し、終値にかけてのBTC円は小緩む展開となり、824.6万円で引けた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成