著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

3日のビットコイン(BTC)円は反落し、週明けの上げ幅を吐き出した。イスラエル国内で停戦を求めるデモが起きたことや、英国がイスラエルへの武器輸出を停止したことなどを受けたガザ地区の停戦期待が週明けのBTC円の支援となり、相場は800万円台後半に戻していたが、この日はドル建てBTC相場が一目均衡表の雲上限(59,837ドル≒879万円)にタッチすると失速。米時間に入ると、全米供給管理協会(ISM)が発表した7月の製造業PMIが市場予想を下回る結果となり、景気後退への懸念が再燃し、BTC円は下げ足を速め850万円を割り込んだ。本日はアジアの株式市場にもリスクオフムードが波及し、BTCは海外の取引所で一時55,555ドル(≒800万円)まで値を下げている。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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