著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

7月31日のビットコイン(BTC)対円は1012万円から材料待ちで揉み合う展開で取引が始まった。東京時間終盤には日銀の追加利上げによるドル円相場の下落により、BTC円は1000万円を割り込んだが、米時間序盤にかけては雇用関連指標の下振れを受け、一時は1010万円近辺まで戻した。この日の目玉材料となった米連邦公開市場委員会(FOMC)は、8会合連続で政策金利据え置きを決定した一方、パウエルFRB議長は9月会合での利下げの可能性を示唆した。ところが、FOMC直後にイランの最高指導者ハメネイ師がハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤ氏の暗殺を受けて、イスラエルに対する報復攻撃を命じたとNYタイムズが報じると、円高と相まって相場は970万円台まで急落した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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