著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
30日のビットコイン(BTC)円は1029万円から売り優勢で取引を開始すもる、66,000ドル水準(≒1014万円)周辺で反発し、残りの東京時間は揺り戻しの展開で1040万円まで上昇した。しかし米時間に入ると、①今週のハイテク企業の決算を控えナスダック総合が下落、②日銀が追加利上げを検討しているとの報道を受けたドル円相場の下落、③イスラエルがレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する報復としてベイルートを空爆したとの発表を受けた円買いがBTC円の重石となり、相場は米時間序盤にかけて1035万円から1000万円周辺まで押し、終値は前日比-1.70%と二日続落した。一方、ドル建てBTC相場は、地政学リスクの台頭に伴う米国債相場の上昇(金利は低下)が支えとなり、-0.90%の下落にとどまった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成