著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
25日のビットコイン(BTC)対円相場は小幅に反発した。東京時間のこの日の相場は、米国でETFの取引が始まったイーサ(ETH)の事実売りが続き、1006万円から980万円周辺まで一段安を演じ、その後は材料待ちで揉み合いに転じた。米時間序盤に発表された一連の第二・四半期の米経済指標では、GDP成長率が加速したものの、インフレ指標となるGDP価格指数やPCEが前期比で低下。これを受けてBTCは一時上下に振れるも、ドル建てでは下値目途と指摘した一目均衡表の雲下限で反発。さらに、Bitcoin 2024で米ニュージャージー州・ジャージーシティ市長が、市の年金基金がビットコインETFを購入するプロセスを進めていることを明かすと、相場はさらに上昇し、前日終値を回復した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成