著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

17日のビットコイン(BTC)対円相場は1029万円で取引を開始。東京時間の相場は、前日のビットコインETFに1ヵ月ぶりに4億ドルを超える流入があったことを好感し、1047万円まで上昇した。しかし、トランプ前米大統領がブルームバーグとのインタビューでドル高是正や関税引き上げの意向を示すと、ドル円と米株先物が急落し、円建てBTC相場は1020万円周辺まで下落した。さらに、昨日はバイデン政権も中国に対して極めて厳しい貿易制限を検討していると報道され、半導体株の急落がBTC相場の上値を圧迫、米時間の相場は一時1000万円を割り込んだ。一方、昨日はFRBのウォラー理事が、利下げが「近づいている」と発言したこともあり、米債利回りの低下がBTC相場の下支えとなった。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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