著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
3日のビットコイン(BTC)対円は続落し、週末の上げ幅を吐き出した。ドイツ政府によるBTC売却の思惑からこの日のBTCは売り優勢で取引を始めると、990万円を割ったことでCMEのBTC先物が窓埋めを完了し一時は下げ止まった。しかし、海外時間に入るとさらに売りが加速し、相場は970万円周辺まで下落。米時間には、米労働市場の需給緩和を示すデータや、全米供給管理協会(ISM)の非製造業購買担当者景気指数(PMI)の大幅下振れを受けて970万円での揉み合いに転じたが、上値は重く、米時間の終盤には963.2万円まで押した。終値にかけての相場には買い戻しが入り、60,000ドル水準となる968.2万円は回復して引けた。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成