著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

13日のビットコイン(BTC)対円は反落し、およそ1ヵ月ぶりに終値で1060万円を割り込んだ。タカ派的だった米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、この日のBTC円は1073万円から小緩む展開で取引を開始するも、欧州時間には1060万円台で下げ渋った。その後発表された5月の米卸売物価指数(PPI)が弱めとなると、相場は一時1084万円まで急伸するも、戻り売りに上値を圧迫され反落。寄付きの米株式市場の下落と、米国でイーサETFの取引開始が想定以上に時間がかかる可能性が浮上したことも相場の重石となり、米時間序盤には、相場は1043万円まで押した。一方、その後米株が切り返すとBTCも下げ止まり、終値は1052万円まで戻した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら