著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
10日のビットコイン(BTC)対円相場は小動きに終始し、終値はほぼ変わらずだった。週内に米消費者物価指数(CPI)の発表や、米連邦公開市場委員会を控え、この日のBTC円は1094万円で取引を開始すると、東京時間は前日の終値周辺で揉み合う展開に終始。欧州時間に入ると小緩む気配も見せたが、1090万円周辺で底堅い推移となった。米時間に入ると、米主要株価3指数の反発につれて一時は1100万円にタッチしたが、これによりドル建てBTC相場が3月から続く下降チャネルの上限にタッチすると、戻り売りが入り上げ幅を解消。ただ、その後も材料難の中、相場は1090万円台を維持した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成