著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
30日のビットコイン(BTC)対円は0.60%高の10,747,276円と小幅に反発した。この日の相場は1068万円から徐々に戻りを試したが、東京時間終盤にかけて上げ幅を解消、欧州時間には1060万円近辺まで下落し、上下に振れる展開を演じた。しかし、相場は67,000ドル水準(≒1051万円)近辺で買い支えられると、米時間には第一・四半期の米GDP成長率やコアPCEの改定値が下方修正されたことを受け反発。さらに、トランプ前米大統領がテスラのマスクCEOと暗号資産(仮想通貨)政策について議論していると報じられ、相場は一時1088万円まで戻した。一方、マスク氏がその後この報道を否定すると、BTCは米市場終盤にかけて反落し上げ幅を縮小した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成