著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

14日のビットコイン(BTC)対円は反落し、前日の上げ幅を縮小した。ミームコインの急騰を応用に週明けに980万円台に上昇したBTC円だったが、この日は取引開始からコインベースのBTCドルの値動きが不安定になると、東京時間終盤にかけて同社のシステムが停止し、相場は960万円台まで急反落した。その後発表された4月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想比で上振れると、相場は上下に振れた後、上値を重くし960万円周辺まで下落。しかし、パウエルFRB議長が3月のPPIの下方修正を引き合いに結果は「まちまちだった」とコメントし、利上げ再開を考慮していない旨を伝えたことで安心感が広がり、米時間終盤にかけてBTCはやや持ち直し、960万円台中盤まで戻した。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

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