著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
9日のビットコイン(BTC)対円は4日ぶりに反発し、週明けからの下げ幅を縮小した。今週のBTC円は週明けに1000万円台に乗せるも、買い材料に乏しい中アルトコインの弱地合いに影響され緩む展開が続き、8日には950万円近辺まで値を下げていた。昨日の相場は、自律反発の様相で取引を開始するも、欧州時間に入ると上げ幅を解消し、一時は948万円まで押す場面もあった。しかし、その後発表された米新規失業保険申請件数が上振れるとFRBによる年内利下げ開始期待が強まり、相場は反転上昇し米時間に前日の下げ幅をほぼ解消した。今朝方には63,000ドル水準(≒980万円)を上抜け985.9万円まで踏み上げるも、その後は上げ渋る展開となっている。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成