著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
6日のビットコイン(BTC)対円は一時上値を試す展開となり1000万円を回復するも、その後反落し、終値は0.90%安の975.4万円となった。3日に発表された4月の米雇用統計で月間の雇用者数や平均賃金が予想を下回る結果となったことや、グレイスケールの現物ビットコインETFに1月の取引開始以来初めて資金の純流入が確認されたことで、BTCは900万円近辺から900万円台後半に反発。週明けも底堅い展開で取引を始めると、欧州時間序盤には1070万円まで上昇した。その後はロビンフッドが暗号資産(仮想通貨)サービスについて米SECから強制措置を通告するウェルズ通知を受けたと報じられ、アルトコインを筆頭に売り込まれ、BTCも反落したが、970万円にタッチしたことでCMEのBTC先物が窓埋めを完了し、今朝方からは底堅い推移に転じている。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成