著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

4日〜10日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比692,789円(7.31%)高の10,169,332円と2週続伸した。

週前半の乱高下から一転し、週央からのBTC円は1000万円を巡る攻防が続いていたが、8日の米雇用統計で失業率が上振れ平均賃金が下振れると、米債利回りの低下に逆行して相場は上昇し、1030万円近辺まで戻した。一方、これによりBTCはドル建てで初めて70,000ドル(≒1028万円)に乗せると、すかさず売りが入り反落。その後はすぐに戻りを試し、底堅い推移となったが、同水準の上抜けには失敗して週末に入った。

週末9日のBTCは1000万円台を維持するも方向感に欠ける展開が続いたが、10日には再び70,000ドル水準をトライ。しかし、週末で取引材料に乏しい中、相場は再び同水準の上抜けに失敗し、本日は売り優勢で取引を始めている。

第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

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