著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

5日のビットコイン(BTC)対円は上値トライに失敗し急反落を演じ、前日の上げ幅の殆どを掻き消した。東京時間のこの日の相場は、シバイヌ(SHIB)の暴落を受けて1000万円を一時割るも、前日の米国の現物ビットコインETFへの資金フローが再び増加したことで、終盤には1000万円を維持。欧州時間も上値の重い展開で始まり、相場は1000万円周辺で揉み合うも、イーサ(ETH)の上昇に連れ高となり、米国市場序盤にはドル建てで史上最高値(69,000ドル≒1035万円)を更新した。一方、その後のBTCは利食いが入り失速。この日の米株式市場は週内の重要イベントや指標を控えて売りが広がり、BTC相場の重石となると、ロングの投げを伴って900万円まで急落した。引け後には買い戻しが入り、なんとか900万円台中盤に戻している。

第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら