著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
2月29日のビットコイン(BTC)対円は反落し、連騰記録は六日間で止まった。この日のBTCは942.5万円から小甘い推移で始まるも、前日のブラックロックのビットコインETFへの資金流入が初めて6億ドル(≒901億円)を超えたことが明らかとなると、反発して前日終値を回復した。一方、その後の相場は伸び悩み、940万円周辺で揉み合いに転じた。米時間に入ると、1月の米個人消費支出(PCE)価格指数が市場予想と完全に合致したことや、新規失業保険申請件数が上振れたことで、BTCは一時上値を試すも、高値警戒感からか上値を圧迫された。すると、米時間中盤にかけては見切り売りが入り、相場は940万円周辺から30万円ほど押した。終盤にかけては買い戻しが入るも、戻りは鈍く、終値は25.2万円安の917.2万円となった。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成