著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
26日のビットコイン(BTC)対円は820万円周辺まで上伸し、今月20日に記録した史上最高値の800.7万円を更新した。この日の相場は777.5万円で取引を開始すると、シカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物が下窓を開けたことで、東京時間はジリ安に終始。欧州時間に入ると相場は窓埋めを目指しやや下げ足を速めるも、770万円近辺で窓埋めを完了させると、その後は揉み合いに転じた。一方、米国市場が始まると、コインベースの株価が寄付きから高騰。同時にブラックロックの現物ビットコインETF、IBITが出来高を伴って上昇すると、BTC相場も徐々に復調し、52,000ドル(≒783万円)を超えたあたりでショートスクイーズが発生し、800万円を回復。これにより相場が史上最高値を更新すると、米市場の引けにかけてBTCはもう一段高を演じ、820万円にタッチした。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成