著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
19日〜25日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比40,912円(0.52%)安い7,775,950円となり、6週ぶりに下落した。
先週のBTC円は、週央にかけて上値の重い展開となるも、760万円周辺で下げ渋っていると、エヌビディアの好決算を受けた米株市場の反発に連れ高となり、780万円回復を窺った。一方、ドル建てで52,000ドルとなる同水準周辺で相場は上値を抑えられると、23日には見切り売りが入り、相場は再び760万円周辺まで値を下げた。
しかし、週末に差し掛かると、3月に大型アップグレードを控えるイーサリアムのイーサ(ETH)が反発し、BTCも連れ高となり、760万円を死守。ETHは週末に3,000ドル(≒4.5万円)の上抜けに成功し、暗号資産(仮想通貨)市場の上昇を牽引。BTCは25日未明に再び780万円回復を試す展開となったが、同水準の上抜けには依然として苦戦している。
第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成